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がん免疫細胞加工・培養の外部委託をご検討の方

がん免疫細胞加工・培養受託 患者様の自家細胞を厳重に管理されたCPCで加工・培養いたします。
製造可能な特定細胞加工物
NK細胞 NK細胞はリンパ球の一つで、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を殺傷することができる細胞です。T細胞と異なり抗原感作を必要とせず、常時がん細胞を殺傷できる状態で体内を循環しています。NK細胞によるがんの識別はがん細胞やウイルス感染細胞に広く共通して認められるMHC(主要組織適合複合体)のクラスI分子を発現していない、NKG-2Dと結合するMIC(MHC class I related chain)、ULBP(UL16 binding protein)などのタンパク質を発現している、などにより行われています。
■加工培養手順
[1] 50mlの血液を採取します。
[2] 血液をカテゴリーBの感染性物質として梱包・輸送します。
[3] 採取した血液から単核球(NK細胞が含まれる細胞集団)を分離します。
[4] サイトカイン等を加えて2週間培養し、NK細胞を活性化・増殖させます。
[5] 培養後のNK細胞は100mlの生理食塩水点滴バッグに封入します。
[6] 点滴バッグをカテゴリーBの感染性物質として梱包・輸送します。
CAT細胞 CAT(CD3 Activated T Lymphocyte)はCD3抗体の刺激により増殖する細胞で、細胞傷害性T細胞(CTL)が主体となります。CTLはNK細胞と同じようにウイルス感染細胞やがん細胞の排除を行っていますが、NKとは異なり、その識別はがんやウイルス固有のタンパク質断片(ペプチド)により行われています。
■加工培養手順
[1] 40mlの血液を採取します。
[2] 血液をカテゴリーBの感染性物質として梱包・輸送します。
[3] 採取した血液から単核球(T細胞が含まれる細胞集団)を分離します。
[4] CD3抗体、サイトカイン等を加えて2週間培養し、T細胞を活性化・増殖させます。
[5] 培養後のCAT細胞は100mlの生理食塩水点滴バッグに封入します。
[6] 点滴バッグをカテゴリーBの感染性物質として梱包・輸送します。
樹状細胞(Dendritic Cell;DC) 樹状細胞は文字通り樹木の枝のような複数の突起を持った細胞で、がん細胞などを貪食して処分する他、消化したがん細胞由のペプチドを細胞表面に掲げてT細胞にその情報を伝える役割を担っています(抗原提示)。抗原提示を受けたCTLは活性化・増殖し、大量に仲間を増やしてがん細胞を殺傷する部隊を作って攻撃します。その他、様々なサイトカインを分泌して免疫応答を促進する働きもあります。
■加工培養手順
[1] アフェレーシス採血により、血液から単核球分画を採取します。
[2] 血液をカテゴリーBの感染性物質として梱包・輸送します。
[3] 採取した血液から単球を分離します。
[4] サイトカイン、自己腫瘍ライセートまたは人工ペプチド等を加えて1週間培養し、抗原提示した成熟DCを誘導します。
[5] 得られたDCを1mlの生理食塩水に浮遊させ、バイアルに封入します。
[6] バイアルをカテゴリーBの感染性物質として梱包・輸送します。

※人工ペプチドを用いる場合には以下の事前検査による確認が必要です。
HLA-A遺伝子型:HLA-A0201またはHLA-A2402の何れかが陽性
腫瘍マーカー:CEAまたはHER2の何れかが異常高値

受委託フロー
基本的な受委託フロー、ご契約、治療時の流れ、お支払い例です。
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受委託フロー